令和元年 文月

雨が降ったり止んだりの、梅雨らしい時節もようやく過ぎ去り、梅雨明けが近づいてまいりました。

7月28日は当社伊和志津神社・夏祭を執り行います!夏祭とは本来、疫病や天災を鎮める為の祭礼が、次第に賑わいを見せるようになったもので、神輿や太鼓台・だんじりを出し物とする現在の姿になりました。

日頃の神恩に感謝し、御神威を益々高めていただこうと神賑わいのために「もてなし」をするもので、太鼓台や神輿、だんじりで大勢の人に囲まれて賑やかに練り歩き、町に活気が溢れ、盛大に行事を行うことによって御神威が向上し、やがて御神徳が町中にもたらされると考えられています。

また、境内には今「夏詣(なつもうで)」として、風鈴の音を神様に奉納しています。社務所では限定朱印もご用意しておりますので、ぜひお立ち寄りください。

夏詣の際には、伊和志津大神様にお参りをし、神様も皆様にも賑やかにお過ごしいただき、暑い夏を乗り越えていけるようお力を授かりましょう!

宝塚 伊和志津神社 社務所

 

令和元年・水無月

清々しい初夏を迎え、鎮守の杜の木々も日増しに深くなってまいりました。

さて、伊和志津神社では63019時より「夏越大祓式」が斎行されます。月末近くになると、総代役員の皆様に御奉仕いただき「茅の輪」が設置され、多くの方が茅の輪くぐりをされご参拝されます。

宮中を始め全国の神社において斎行されてきた大祓式は、年に2度行われますが、6月は「夏越大祓式」(なごしのおおはらえ)と言い、「人形」(ひとかた)に自身の名前と年を記し、息を吹きかけ、自身の穢れを人形に移し、人形を我が身の代わりとして祓い清めます。夏の暑さを乗り越え、ひと夏を元気で過ごせますよう、病気や怪我をしませんようにと、願いながら茅の輪をくぐり、身を清め、家内安全、無病息災をお祈りします。

茅の輪くぐりには言い伝えがあり、その昔スサノオノミコトが、旅の途中、蘇民将来・巨旦将来という名前の二人の兄弟のいる地に立ち寄り、ミコトは一晩泊めてくれるよう頼みました。弟の巨旦はとても裕福だったのですが、ミコトの頼みを断り、兄の蘇民は貧しかったのです親切にミコトを泊めてさしあげました。スサノオノミコトは喜び、蘇民に「今後、この地に悪い病気が流行ったときには、蘇民将来の子孫であると言い、茅の輪を腰に着けなさい。そうすれば病気を免がれるでしょう」と言って、その地を立ち去った。という伝承が元になっております。

この腰につけた茅の輪を元にした「茅の輪守」を社務所にて授与しております。ご家庭の玄関先や神棚・居間に吊るして頂く事で夏場の災厄からお守りいたします。

また、ご都合によりご参列が難しい方は6月半ばより境内・賽銭箱にて人形をご準備しておりますので、お持ち帰りの上お時間ございます時に人形をお納めください。尚、夏越大祓式当日までにお持ちいただきますようお願い申し上げます。

宝塚 伊和志津神社 社務所

宮司就任のご挨拶

本日、畏れ多くも天皇陛下におかせられましては、践祚の儀つつがなく執り納められました事、心よりお慶び申し上げます。また、私事で大変恐縮ではありますが、4月1日より神社本庁より辞令をいただき、本日5月1日に大神様に奉告祭をご斎行申し上げました。もともと未熟者、経験の浅い身ではございますが、皆様のご協力を頂戴致しましてこの地域「伊孑志」をはじめ、宝塚のために精一杯努めてまいりたいと思います。またご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いします。